古物商・リサイクルショップが社会的に認知され、受け入れられているのは、できるだけいい物を安く買いたいという、消費者の消費意識からだけではない。物に対する価値観の変化と、もう一つ、できるだけゴミを出さないような環境への細かい配慮が、消費者の間で働いているためでもある。前者の価値観の変化というのは、中古品を抵抗なく受け入れられる、というよりは、中古品のなかにこそ自分の気に入ったもの、自分にとっての“レア物”がある、という意識である。これは、とくに若い世代に多く見られる傾向である。彼らがよく出入りするのが、フリーマーケットやバザーである。フリーマーケットは、世代に関係なく広く知られていて、その利用率も高い。すでに利用している人に聞いても、これからもフリーマーケットには参加して気に入った中古品を購入したい、という割合がひじょうに多い。つまり、リピート志向が強いのだが、若者たちの間では商品を購入するだけでなく、自分たちで不用品を持ち寄って出店するというケースもよく見られる。だから、彼らの中古品を見る目は、なかなか肥えているのである。ところが、ここにきて、フリーマーケットでは高齢者の出店が増えている。高齢者が持ち込む古い品物に若い人たちが興味を示すらしく、それをきっかけに交流を楽しんでいるのだという。